スポーツカーのブレーキ性能
高性能スポーツカーは、走る、曲がる、止まるという基本性能が普通のクルマと比べてハイレベルでまとまっているのが魅力です。
ところで、走る、曲がるは意識しても、止まるというブレーキ性能をあまり意識していない人が少なくありません。しかし、止まらないクルマは怖くてスピードを出すことはできませんよね。当然、スピードが出るスポーツカーは、普通のクルマと比べると、びっくりするほどよく止まります。
F1などでは300キロ近いスピードからもわずか数秒で止まることができます。
その時に体にかかるGは非常に大きく、クルマの性能だけでなく、肉体を鍛え上げたレーサーだからこそ止まることできるともいえます。
スポーツカーに採用されているブレーキは4輪とも大径で大容量のディスク式で、その中でも高性能部品が使われていることが多いです。そのためあらゆる場面で安定した制動力を得ることができ、同時に高い耐フェード性能を実現しているので、安心してスポーツ走行を楽しむことができます。
さらに、タイヤがロックしてしまうのを抑制することができるABSや、車両の挙動を制御することができる液圧センサー付きのVDC-Rなどを採用しているスポーツカーもあります。